2021
2月

環境コラム「ご存じですか?」

この冬 電力需給がひっ迫

文・山川文子

寒波により暖房需要が増加

朝ウォーキングに行くと、毎日のように芝生に霜が降りているのを見ます。わたしが暮らす千葉市では久しぶりのことです。朝に限らず、日中も気温が上がらず、「寒い」と口にすることが増えました。
この冬は、長引く寒波により、家庭などでの暖房の需要が大幅に増加しています。1月8日には、西日本を中心に全国 の7つの電力会社管内において、10年に1度程度と想定している規模の最大電力需要を上回りました。
各電力会社の「でんき予報」を見ると、電力の供給力の内、どのぐらいの電力が使われているかを示す「使用率」が、9割を超える日が多く現れています。

一日を通じた節電

政府からの節電要請は、1月17日現在は出ていませんが、各電力会社は「暖房等の利用は継続しながら、照明やその他の電気機器の使用を控えることにご協力を」と呼び掛けています。
この冬の場合、電力の需要増によって火力発電所が高稼働しており、発電燃料の在庫が少なくなるリスクも高まっています。電力の使用を、ピークの時間帯に限らず、一日を通じて抑える、つまり「省エネ」が求められています。

無駄づかいをしていないか?

暖房機器の省エネの方法は、「使用時間を短くする」「設定温度を下げる」だけではありません。エアコンの「フィルターの掃除をする」「室外機の周囲に物を置かない」ことにより、より少ない電力で同じ暖かさが得られます。
他にも、電力の無駄づかいをしていないかどうか確認してみましょう。
冬の朝は日射が部屋の奥まで入ります。明るいのに照明をつけていないでしょうか?
冷蔵庫の庫内の温度が、夏に設定した「強」のままになっていないでしょうか?
冬は洗濯物が乾きにくいので、乾燥機を使う人もいるでしょう。部屋干しをすれば湿度が上がり、体感温度を上げることにつながります。
一人一人の小さなことの積み重ねが必要とされています。

山川文子プロフィール

山川文子さんの写真

エナジーコンシャス 代表

執筆や講演を通じて、生活者視点での省エネ、環境に配慮した暮らしの情報を発信。
テレビ、新聞等のメディアでも広く活躍。

東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)顧問
一般財団法人省エネルギーセンター 上級技術専任職(国際業務担当)

[資格]
・消費生活アドバイザー(内閣総理大臣及び経済産業大臣認定)
・家電製品総合アドバイザー(一般財団法人家電製品協会認定)

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